エンディング手前の話ですw微妙なネタバレにはご注意を。




覚悟と誓いの中で








最終決戦前夜。

「いよいよ明日かぁ・・・」
ゼシカはレティシア付近の海岸で座り込んで、辺りを見渡す。
海に映る満天の夜空がとても綺麗だった。
「・・・どうなるんだろう・・・・・」
震えるゼシカの手足。

――――レティシアの宿。
「あぁ〜いろいろあったがすねぇ。」
「そうだなぁ・・・やっとここまで来たな・・・。疲れたぜ」
「まぁ、その疲れの分もアイツにぶつけてしまいやしょう!」
ヤンガスとククールが打倒・ラプソーンを唱えているとき。
「ちょっと・・・出てくるね」
エイトがテントの入り口を開けた。
「兄貴?まぁ無理もないがす。いってらっしゃいがす〜」

レティシアの外に出た。
ちょうど良く風が吹いた。気持ちいい。
「・・・?」
海岸の方に人影がある。
「ゼシカ?」
彼女の名前を呼ぶ。
「・・・エイト?」
振り向いて、僕に笑顔を向けてくれた。
だけど・・・その笑顔は少し怯えていて・・・・


また風が吹いた。
風が海を揺らす。
「・・・綺麗だね。」
少しの沈黙で、先に口を開いたのはゼシカだった。
「この満天の空を間近で見れたら最高だと思わないかい?」
エイトが疑問を持ちかける。
「うん・・・そうだね」
「よっし、そういうなら早速・・・」
ゴソゴソとバッグを調べるエイト。
「何?」
「コレを使おう。ゼシカに最高の景色を見せてあげる」
取り出したのは『神鳥の魂』。
「ゼシカ。ちょっと目 、瞑って。」
一気に二人は宙に舞う。
「ひゃぁ・・・っ」
ゼシカの少し怯えた声。エイトは優しく言った。
「大丈夫?目 、開けて良いよ。」
おそるおそる目 を開けると・・・
「うわぁ・・・・っっ!!」
満天の空が、近づいて見えて・・・
なんと言いようのない不思議なところだった。
「なかなか綺麗じゃない?」
自信満々で言うエイト。
「うん・・・・!!凄い・・・・」
目 を輝かせてゼシカは答えた。

暫く間近の夜景を楽しんだ後、少し低空飛行で下がる・・・
すると、暗黒に包まれたラプソーンの姿が見えた。

「明日は、頑張ろうね・・・ゼシカ」
エイトはゼシカに笑顔を向ける。
その笑顔は優しいようで、逞しいようで。
「うん・・・最初は、どうなるんだろう、って思ってた・・・だって、相手は暗黒神だよ?とても不安だった。だけどね・・・この夜景を見て、思ったの。この美しい空を、世界を、支配させるわけにはいかない・・・って」
そう言って、エイトに微笑んだ。
「やっぱり・・・そんなゼシカじゃないと勝てないよ。ゼシカはいつも強気じゃなくっちゃ」
「へへ・・・そうだね」
「僕も、そんなゼシカとじゃなきゃ終われないよ」
「エイト・・・」
「ゼシカ・・・僕はそんなゼシカ全部引っくるめて・・・好きだよ・・・大好きだ」
「・・・・・!!!!」
ゼシカは驚いたようで・・目 を丸くして聞き返した。
「本 当に・・・?」
「本 当に、大好きだ」

涙がポタポタと溢れる・・・

「エイト・・・ありがとう・・・私も大好き・・・・」
涙声でうまく声が出ないけど・・・ありったけの声を出して、返事をした。
「そっか・・・良かった・・・」
「本 当に・・・今までありがとう・・・エイト・・・」
涙が止まらなくて・・・本 当に・・・

「もう、何も言わなくていい」
ギュッとゼシカを抱きしめる。
温もりが伝わってくる。
暖かくて・・・安心できて。

満天の下で・・・覚悟と誓いを決めた。
覚悟と誓いの中で・・・あなたと今、抱き合った。


END




☆感想☆
甘ぁぁぁぁい!!!(ス○ードワ○ン?)
・・・ということで、本 来の甘々主ゼシに戻ってみる。
大体主ゼシはここで小説書かせて貰ってたりしますから、書きやすい系統があるんです。その具体例がコレですねw
書きにくいのは私としては主→ゼシです・・・

ここまで駄文を読んでくださってありがとうございますw
次もあると思いますよ。(はっきりしろYO



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