あのビアンカとの別れの日
明るく手を取り合って笑顔で別れるつもりだった。
でも上手く笑えなかった・・・・やっぱりビアンカと別れるのが辛 かったから

最後にビアンカに伝えたいことがあったんだ。
でも、ビアンカを見つめていると何も言えなくなってしまった。
そしたら君は言ってくれたね。
“また一緒に冒険しようね”って
“また会おう”って
僕は嬉しくて何度も頷いた。

「これを見てわたしのことを思い出してね」
そう言って髪を束ねていたリボンはずして僕にくれたね。


別れの時
君はずっと笑っていたね・・・
でも・・・笑っている瞳からうっすらと涙が滲んでいたよ。

「バイバイ　リュカ」

「じゃあね　ビアンカ・・・またきっと会えるよね？」
僕は目に涙をいっぱい湛えてそう言った。

君は太陽のように輝いた笑顔で元気よく言ってくれたね。
「もちろんよ！　また会える日を楽しみにしてるからね！」

僕は、最後に勇気をふりしぼった。
「今度会う時はもっと強くなって僕がビアンカを護ってあげる！！」

君は吃驚したような顔をしていたけど、すぐに笑顔になって言ってく れたね。
「ありがとう　リュカ　じゃあ、わたしずっと待ってるね　またリュ カに会える日を」



あそこが僕の還る場所であるように
遠く離れていてもリボンが僕達の心を結んでくれる束ねてくれ る・・・そう信じてる
あの日くれたリボンを僕は今でも大切に大切に持っているよ　僕の大 切な宝物さ
辛いことがあるといつもビアンカのことを思い出している
あの太陽のような眩しい笑顔を

厳しい労働でもう死んでしまおうかと思ったこともあった・・・
でもそんな時

「ほら、リュカ頑張って」

君の笑顔と共にその言葉が聞こえた。

いつ会えるのビアンカ　
いつここから抜け出せるの
会いたいよ



このリボンにはかすかに君の香りが残っている。
懐かしいビアンカの香り・・・



涙が零れ落ちた。
いったいあれからどれくらいの時が過ぎていったのだろう。

早く君に会いたい。　
また、会ってあの時ちゃんと言えなかったことを言いたい。
僕は、ビアンカのことが大好きだって
そう君の前で叫びたい。

また会えるその日まで
この想い遠く君のところまで届けよう。

僕の想い、届きますか？　



あの日の誓いをいつか果たすから
絶対に果たすから
待っていてほしい

体 が離れていても心はいつも君の傍に・・・・