――あっ……もしかしてリュカなのっ!? 久しぶり……元気してた?

笑って話す君の笑顔

変わってないよ

そう言えずに飲み込んだ




嬉しかった

君が僕のことを覚えてくれて

ひょっとしたら

君はもう僕の事を

忘れてしまってるんじゃないかって思って

ちょっと怖かったんだ

僕のことを知っているのは

この世界に数人しかいないから……




――遠くで僕を呼ぶ、君の声が懐かしい

もうあの頃には戻れないような気がした

君と再会して

変わってない

そう思った

でも君は

とても綺麗になっていた

何故か分からないけど

綺麗な女にはきっと男の人がいる

そう思ってしまう

だから

もう君に触れてはいけない

そう思った






夜になって

君と語る幼き日の思い出――


あの頃に帰ってる気がした

僕が持つもっとも

明るい思い出

楽しかった思い出


ありがとう

僕を昔に連れていってくれて


不思議だね

君といると

とても心が和むよ

そして何より

君といるこの時間が

たまらなく愛しい……


やっぱり僕は

君のことが好きみたい







でも、この感情は心の奥深くにしまっておこう




君に気付かれないために



そしていつか君とゆっくり話せる時が来たら

 

笑ってこう君に言おうか?

 

 





本当は君のこと、大好きだったんだって……

 

 

あとがき
超がつくぐらい久しぶりの更新でした〜。 今回は主人公がビアンカに片思い気味にしてみました。
やっぱりずっと会っていなかった人が、とても綺麗になっていたらそりゃ戸惑いますよね?←自己弁護 

 



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