愛しき人の温もり


悲しすぎだ・・・・

母さんが死んでしまった。

父さんと同じように僕を守ろうとして死んでいった。


やっと母さんと会えたのに・・・

みんな僕を守ろうとして死んでいった・・・
なぜみんな僕から遠ざかっていくんだ・・・

涙が出てきそうだ

けど泣いてはいけない・・・
子供たちが見てるから

ビアンカは リュカをそっと抱き寄せた。
「リュカ・・・強がらないで
 子供のことは気にしないで泣いてもいいよ
 わたしが悲しいときはあなたがわたしの悲しさを包み込んでくれた 
 だから今度はわたしの番
 その悲しみを私が包み込んであげる」


リュカはビアンカの胸の中で嗚咽まじりに泣いた。
ビアンカの胸の温もりを感じながら・・・・・
そしてそれは母の温もりのようでもあった

まるで母親に抱かれているようだった
それは僕がずっと夢見てたことだった
母さんを抱きしめて胸のぬくもりを感じてみたかった


リュカは泣いて、気持ちが落ち着いた。
「ありがとう ビアンカ 君がいてくれて本当によかった
 もう僕は大丈夫だから 
 さあ、ミルドラースを倒そう 
 平和な世界を取り戻すために」

「ええ、そうね 早くミルドラースを倒して
 平和な世界を取り戻して幸せに暮らそうね」
ビアンカは笑顔でそう言った。

ああ、その笑顔に何度助けられたろう
その太陽のように輝いた笑顔で僕は強くなれる
君が傍にいてくれるだけで何倍もの力が出せる


僕はこの時あらためて思った。
ビアンカが僕の傍にいてくれて本当によかったって

僕の悲しみを優しく包み込んでくれて本当にありがとう






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