―― あなたに届いて欲しいこの想い




時々哀しげな瞳をするあなた……
きっと過去に何かあったのですね
私はあなたの過去を知らない……
でも、凄く哀しいことがあったのでしょう。

哀しい瞳をするあなたになんて声をかければいいの?
何て言えばいいの?




「あなた………」

フローラはそう囁きリュカを抱き寄せた。
「フローラ?」
驚いたような声を発するリベル。
しかし、フローラはただ黙ってリベルを抱きしめていた。



言葉はいらない
言葉の代わりに気持ちを受け取ってください
私の気持ちを受け取ってください


私はあなたの支えになりたい

この気持ち届きますか?
私の想いはあなたに届きますか?



リュカもフローラの背中に腕をまわし強く抱きしめ
彼女の首に顔を埋めた。
「ありがとう フローラ」

君の温もりを心から感じる。
身体中に感じる。


フローラ 君はまるで女神のようだ
優しく包んでくれて
癒してくれて
君のおかげで僕は強く生きれるような気がする
いや、強くなってみせる
そして、君をずっと守っていたい


君に抱きしめられるとさっきの気持ちが嘘のように清々しくなっていた。
不思議な魅力がある君
引き寄せられそうなほど魅力がある君の瞳
華奢な身体
君の桜色の唇
そして何よりも美しい顔

君の全てが愛しい


「ああ、フローラ 愛している」

ポッと頬を染めてフローラも答える。
「ええ 私愛しています」

そして・・・・
愛していることを確認するような口付け



まだ、僕達はまだ恋人なのかもしれない
お互いのことを良く知らない
でも、フローラ 
君の事を知れば知るほど君への想いが募るんだ
君の事を知りたい
もっともっと知りたい

君の事を知りたい
知れば知るほど好きになる









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