Father's day



最近妙に子供たちがこそこそとしているような気がする・・・・

僕は子供たちに聞いてみた。
「ねえ 何かあったの?」

「別に 何もないよ・・・」

「そうか じゃあいいんだ」

ビアンカにも何かあったのかと聞いてみたけど何もないと言ってたし

いったいどうしたんだろう? 凄く気になる

数日経ったある日
子供たちが僕に元気いっぱいの笑顔絵をくれた。
「お父さん いつもありがとう
 この絵 私たちが一生懸命描いたの」

それは僕ら家族と魔物たちと共に外で遊んでいるところが描かれていた。

「どうしてこれを?」

ビアンカはクスっと笑った。
「リュカ まだ気付かない?
 今日は父の日よ 
 リュカいつもご苦労様 今日はゆっくりしてね」

「そうか そうだったんだ
 ありがとう レックス レイナ とっても上手く描けてるよ」
リュカはそう言って二人の頭を撫でた。

「へへ ありがとう」

「お父さん いつも頑張ってくれてありがとう
 わたしお父さんのことが大好き」
そう言ってリュカに抱きつくレイナ。
「僕だって大好きだよ!!」
レックスも負けずに抱きついた。

「ありがとう レックス レイナ
 父さんうれしいよ
 そうだ久しぶりにみんなで一緒に遊ぼうか?」

「うん 遊ぶ!!」
二人は口をそろえてそう言った。
ビアンカが幸せそうな笑みを浮かべる。
「じゃあ わたしはみんなをよんでくるね」




リュカたちはグランバニアの中庭でボール遊びをしていた。
「お父さん そっちに行ったよー!!」

「よし それ!! 行ったよビアンカ」

「よ〜し とりゃ! 行ったわよ〜」




幸せな、平和な時間が流れていった――

やっと手に入れた幸せな時間をかみしめていた。
この至福の時を楽しみながらリュカは思った。

ビアンカと結婚して本当によかった
世界が平和になってよかったと





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