もうあれからどれくらい、時が過ぎたのか・・・。


あなたに出会ったときは、どこか頼りなさげだったけど、今は本当に 逞しく見えるよ。

いろんなことがあったね。 

最初は、兄さんの敵を討つって言って旅立ったけど、今はもう世界を 救うために――





世界中に散らばったオーブを集め、いよいよ明日、ラブソーンに挑む こととなった。
討伐前夜、エイト一行は別々に過ごすこととなった。 
それぞれ、最後に行っておきたい所にいくためエイトが提案したこと だった。 
ヤンガスとククールは街の酒場へ、ミーティアとトロデは、街の外 に。


ゼシカは――

「ご、ごめんね急に呼んだりして」
「ううん、気にしないで 丁度僕もゼシカが暇なら君を呼ぼうと思っ てたから」

ゼシカは、エイトと過ごすことになった。 ゼシカがエイトを誘っ た。
二人は街にある展望台から、まんまるい満月を眺めていた。
月を眺めながらゼシカがエイトに言った。
「満月か・・・ねえ、エイト」
「ん?」
「満月の夜は不思議なことがいっぱい起こったね!」
「そうだね。 あの人元気にしてるかな?」
そう言ってエイトが微笑んだ。
ゼシカが大好きな笑顔。
それを見ていると、胸の鼓動が早くなり、言葉が出てこなかった。
しばらく沈黙が続く。
「・・・・・・あの・・・さ・・・エイ・・・ト」
「ん?なに」
また、エイトが微笑んだ。

これから言おうとすることを考えると妙にゼシカの胸がドキドキし た。
「あのね。 ありがとうエイト。 感謝してる。 
 エイトがいてくれなかったらきっと私、ここまで来れなかったと思 うの。ううん、来れなかった。」
「だからありがと 大好き!」

そう言ってエイトの頬にキスをした。
エイトの頬が少し染まって見えるのはゼシカの願望だろうか・・・・




「あ!見るでガス!ククール!兄貴とゼシカの姉さんが!」
酒場にいたはずの二人。どうやら酒場から抜け出してきたようだ。
「フ・・・やはりここにいたか」
「兄貴〜」
ククールが制止する。
「おい待てよヤンガス。 二人一緒にいさせてやれ よ。ゼシカはあいつに 惚れてんだ。」
「ほ〜 さすが兄貴でガス モテモテだガスね」

と、ククールが大きな溜息をついた。

くそ・・・なんで俺は・・・・・


「どうしたんです?ククール」
「いや、何でもない・・・今日は飲むぞヤンガス!!」

そう言われ、ヤンガスがそっと呟いた。
「あっしも兄貴のように女と一緒に居たかったでガス」

ククールがヤンガスの頭をポカンと叩いた。
「バカヤロウ!!それはこっちの台詞だ!!」
「じょ、冗談でガス! さあ、明日に向けて飲むデガス!」
「ハハハ、相変わらずだな。 さ、行こう」







あとがき

エイト一行の討伐前夜でした。主ゼシものとして書いてみました が・・・・(核爆)
ツッコミどころが一杯ありますが突っ込まないで下さいね(笑)












アクセス解析 SEO/SEO対策