今は亡き兄への思い


兄のことを思いながら そっと空を見上げてみた

そしたら そこには紅い空が広がっていた

そこに見える一番星 

よく兄さんと一緒に探した一番星

その星に願いをこめる

また兄さんに会いたい

優しい微笑をくれた兄さんに

会いたい



花束を手に歩く 

兄さんの眠る地へ近づくにつれて 

もう枯れてたと思っていた涙が出てくる

胸によぎる兄さんとの 懐かしい思い出

兄さんと過ごした日を思い出して

寂しくなって 哀しくなって 


兄さんが見せてくれた たくさんの笑顔

どこか哀しそうな笑顔も 寂しそうな笑顔も

どの笑顔もみんな大好き

兄さんの笑顔に 何度励まされたか分からない

たくさんの思い出と 笑顔をくれた兄さん

ありがとう

今は亡き兄へ 両手一杯の花束を捧げましょう


今、兄さんのこと思うと 胸が温かくなる

いつも胸の中 きっと私を励ましてくれてる

兄さんはきっと 私の胸の中で生きている

だから、私は生きなければいけない

居なくなった兄さんの分まで生きて

居なくなった兄の分まで幸せになりたい





兄さんが居なくなってからだいぶ経った

兄さんのように素敵な人とは

もう出会えないと思っていたけれど

ねえ、兄さん居たよ

素敵な人

少し兄さんに似てて

優しくて

あの人の傍にいると

妙に胸がどきどきするの

私、あの人のことを

嫌っているかのように 振舞っているけど

本当は大好きなの

あの人の傍にいると

自分に素直になれなくて

怒鳴ってばっかり

もう嫌われちゃってるかも――




サーベルト兄さん、空から私達のことをどうか見守っていてください




あとがき
ゼシカの兄への思いとして書いてみましたが……撃沈
おまけとして前回の続き ゼシカが主人公を嫌っている理由を書いてみました





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